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2026年 7月スタート CS/BS韓国ドラマ&映画(後半)

2026年7月後半(15日〜31日)にスタートする韓国、中国ドラマのBS・CS番組をリストアップしました。
新しいものから、懐かしい作品まで、個人的に気になっている作品をピックアップして紹介します。
タイプ別にアイコンを付けてみました。参考にしてみてください。
あなたのお気に入りの作品と出会えますように。

◉7月後半スタートの放送作品

ドラマ

放送日時間作品名放送局
7/150:00🕵️不眠日-メビウス-Ch銀河
出演バイ・ジンティンジャニス・マン
7/157:00🔥美賊イルジメ伝LaLaTV
出演チョン・イルユン・ジンソ
7/1514:20🕵️こんなに診察な裏切り者ホームトドラマch
出演ハン・ソッキュチェ・ウォンビン
7/1520:00😀ヴィランの国KNTV
出演オ・ナラソ・ユジン
7/162:00悪魔がお前の名前を呼ぶ時フジNEXT
出演チョン・ギョンホパク・ソンウン
7/1610:00👀コンコンパッパッ〜今日から芸農人!〜LaLaTV
出演イ・グァンス、キム・ウビン、ド・ギョンスキム・ギバン
7/1611:30🌸秋の童話アジドラ
出演ソン・スンホンソン・ヘギョウォンビン
7/1616:50🌸Oh!ご主人様~恋ができない僕とカノジョの同居生活KNTV
出演イ・ミンギ、ナナ
7/1720:00🕵️操作~隠された真実~KNTV
出演ナムグン・ミンユ・ジュンサンオム・ジウォン
7/187:00🤓私たちの人生レースKNTV
出演イ・ヨニホン・ジョンヒョンムン・ソリ
7/189:00🌸御史とジョイ〜朝鮮捜査ショー〜日テレ+
出演テギョン、キム・ヘユン
7/1810:00🌸病院船~ずっと君のそばに~フジTWO
出演ハ・ジウォンカン・ミンヒョク
7/1816:00🌸ヒーラー~最高の恋人~アジドラ
出演チ・チャンウクパク・ミニョン
7/197:00🕵️支配種KNTV
出演チュ・ジフンハン・ヒョジュ
7/1914:00👀ワン・イーボー:探索新境LaLaTV
出演ワン・イーボー
7/2012:00🕵️ミストレス~愛に惑う女たち~LaLaTV
出演ハン・ガインク・ジェイシン・ヒョンビン
7/216:00💔イブの罠アジドラ
出演ソ・イェジパク・ビョンウンユ・ソン
7/219:30🆕命を懸けし者たち(中国)Ch銀河
出演ホアン・シュエンリー・ゴンシーバイ・ユーファン
7/2115:35🌸私が死ぬ一週間前KNTV
出演コンミョンキム・ミンハ
7/221:10💔3番目の結婚フジTWO
出演オ・スンアユン・ソヌオ・セヨン
7/235:00🌸二人の恋は場合の数衛星劇場
出演オン・ソンウシン・イェウン
7/240:00🕵️ジャスティス-検法男女-フジTWO
出演チョン・ジェヨンチョン・ユミ
7/240:15🌸タリミファミリー~恋もお金もクリーンに!ホームドラマch
出演クム・セロクキム・ジョンヒョン
7/246:25🕵️仮釈放捜査官イ・ハンシン衛星劇場
出演コ・スクォン・ユリペク・ジウォン
7/259:30🕵️元カレは天才詐欺師~38師機動隊~テレ朝ch
出演マ・ドンソクソ・イングク
7/260:00🕵️リーガル・クレイジー 真剣勝負KBS World
出演ド・ギョンスイ・セヒハジュン
7/268:00🕵️ショーウィンドウ:女王の家アジドラ
出演ン・ユナイ・ソンジェチョン・ソミン
7/2614:00🌸ホ食堂~時空を超えた恋のシェフLaLaTV
出演シウミンチュ・ソジョンイ・セオン
7/2615:35🌸コクドゥの季節ホームドラマch
出演ム・ジョンヒョンイム・スヒャンアン・ウヨン
7/2714:30🌸トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜テレ朝ch
出演コン・ユキム・ゴウンイ・ドンウクユク・ソンジェ
7/2815:35🔥ハンガン警察KNTV
出演クォン・サンウキム・ヒウォン
7/2817:45🕵️SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜日テレ+
出演ヨム・ジョンアイ・テランキム・ソヒョン
7/2819:30💔魔女のゲームアジドラ
出演チャン・ソヒキム・ギュソンオ・チャンソク
7/2911:15🌸あやしい彼女ホームドラマch
出演キム・へスクチョン・ジソジニョン
7/2913:40🌸九尾狐<クミホ>伝~不滅の愛~テレ朝ch
出演イ・ドンウク、チョ・ボア
7/2919:00🌸ノクドゥ伝~花に降る月明り~KBS World
出演チャン・ドンユンキム・ソヒョンカン・テオ
7/307:30🕵️The Empire:法の帝国フジTWO
出演キム・ソナアン・ジェウクイ・ミスク
7/309:30🌸ダリとカムジャタン~真逆な二人~アジドラ
出演キム・ミンジェパク・ギュヨン
7/3120:00🕵️交渉の技術WOWOW
出演イ・ジェフンキム・デミョンソン・ドンイル

🆕 =日本初放送 
🕵️=サスペンス、推理、ミステリー、スリラー
💔=復讐劇 
🔥=アクション
🌸=ファンタジー、ロマンス、恋愛ドラマ
🤓=ヒューマンドラマ、ホームドラマ
😀=コメディ(ラブ、ブラック、ヒューマン) 
⌚=タイムリープ
👀=バラエティ、ドキュメンタリー

映画 =PG12 =R15+指定、R18

放送日時間作品名放送局
7/1518:20梟-フクロウ-(2022年)ザ・シネマ
出演リュ・ジュンヨルユ・ヘジンチェ・ムソン
7/170:00このろくでもない世界で (2023年)ザ・シネマ
出演ホン・シャビンソン・ジュンギキム・ジョンス
7/1818:00ヨンガシ 変種増殖(2012年)WOWOW
出演キム・ミョンミンムン・ジョンヒ
7/1823:30イルマーレ(2000年)LaLaTV
出演チョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ
7/194:00茲山魚譜 チャサンオボ(2021年)KNTV
出演ソル・ギョングピョン・ヨハンリュ・スンリョン、他
7/195:00ブリング・ミー・ホーム 尋ね人 (2019年)アジドラ
出演イ・ヨンエキム・ジョンスパク・ヘジュン、他
7/200:00悪女/AKUJO (2017年)ザ・シネマ
出演キム・オクビンシン・ハギュンソン・ジュン
7/2121:00別れる決心(2022年)ザ・シネマ
出演パク・ヘイルタン・ウェイイ・ジョンヒョン
7/2216:30鬼門(2024年)WOWOW
出演キム・ガンウキム・ソヘ
7:2320:00金の亡者たち(2019年)KNTV
出演リュ・ジュンヨルユ・ジテチョ・ウジン
7:240:00V.P.I.修羅の獣たち (2025年)ザ・シネマ
出演チャン・ドンゴンキム・ミョンミンパク・ヒスン
7/2412:10大統領暗殺裁判 16日間の真実(2024年)WOWOW
出演チョ・ジョンソクイ・ソンギュンユ・ジェミョン
7/262:15ラスト、コーション(米・中・台・香/2007年)WOWOW+
出演タン・ウェイトニー・レオンワン・リーホン
7/263:15西湖畔(せいこはん)に生きる(中国/2023年)ザ・シネマ
出演ウー・レイジアン・チンチンワン・ジアジア、他
7/271:10背徳の王宮(2015年)ザ・シネマ
出演イム・ジヨンチャ・ジヨンチュ・ジフンキム・ガンウ
7/2711:506時間後に君は死ぬ(2025年)WOWOW
出演チョン・ジェヒョンパク・ジュヒョン
7/3123:30後悔なんてしない(2006年)LaLaTV
出演イ・ハンイ・ヨンフン

◉7月後半のピックアップ作品(ドラマ&映画)

『秋の童話』(2000年)

このドラマは、後の『冬のソナタ』へと続く、ユン・ソクホ監督の「四季シリーズ」の第1弾。

愛情深い家庭で幸せに育ったユン家の長女・ウンソ(ソン・ヘギョ)は、ある日の交通事故をきっかけに、出生時に病院で取り違えられていたことが判明する7。実の家族は貧しく、ウンソは環境の激変に戸惑いながらも、離れ離れになった兄のジュンソ(ソン・スンホン)と再会する日を待ちわびる。
10年後、再会した二人は兄妹以上の想いを抱いていることに気づくが、彼らを待ち受けていたのは過酷な運命と、切ない恋の結末だった。

愛し合いながらも結ばれることが難しい二人の姿は、韓国のみならずアジア全土で大きな反響を呼び、「涙なしでは見られない」と評されるほどの名作となったドラマ。

韓国で放送された当時は、最高視聴率42.3%という記録を叩き出し、社会現象を巻き起こした。この作品をきっかけに、出演したソン・スンホンソン・ヘギョウォンビンにはCMオファーが殺到し、トップスターの座を不動のものにした。劇中のテソク(ウォンビン)が海辺で放つセリフや、切ない涙のシーンは今なお語り草となっており、視聴者の記憶に強く残る名場面が多いことでも知られている。また、韓国のみならず、アジア各国で放送され、韓流ブームを牽引した初期の伝説的作品。

第37回百想芸術大賞において、人気賞(ソン・スンホンソン・ヘギョ)や新人演技賞(ウォンビン)、テレビ部門作品賞などを受賞。

放送日:7月16日(木) 時間:11:30 放送局:アジアドラマチックTV
出演:ソン・スンホンソン・ヘギョウォンビンハン・チェヨン、他


『操作~隠された真実~』(2017年)

かつては柔道の有望選手だったが、ある事件をきっかけに人生が狂い、「ゴミ記者」と呼ばれるようになったハン・ムヨン(ナムグン・ミン)。彼は、殺害された兄の復讐を果たすため、手段を選ばずに事件の真相を追い始める。
一方、信念を貫こうとして左遷された記者イ・ソクミン(ユ・ジュンサン)と、正義感あふれる検事クォン・ソラ(オム・ジウォン)が、それぞれの立場で巨大な権力と捏造された真実に立ち向かっていく。三人が出会い、隠された「操作」の全貌を暴き出していくハイクオリティな社会派サスペンス。

実際にありそうな「捏造報道」や、権力と癒着したメディアの裏側がリアルに描かれ、単なるサスペンスにとどまらず、社会的なメッセージ性が強い作品になっている。複数の事件が複雑に絡み合い、最終的に一つの大きな真実へと繋がっていく伏線回収は見ていて飽きが来ない。

主演のナムグン・ミンは、本作での「ゴミ記者」から復讐に燃える青年を演じ分ける高い演技力が評価され、2017年「SBS演技大賞」で優秀演技賞を受賞している。また、脇を固める出演者たちもベテラン揃いで、作品全体の完成度が高く、放送終了後も「チームワークが最高だった」と続編を希望する根強いファンもいる。

放送日:7月17日(水) 時間:20:00 放送局:KNTV
出演:ナムグン・ミンユ・ジュンサンオム・ジウォン、ムン・ソングン、他


『ミストレス~愛に惑う女たち~』(2018年)

イギリスのドラマ『Mistresses』を原作とし、アメリカでもリメイクされた人気作の韓国版。

高校時代からの親友である30代の女性4人が、それぞれの日常に潜む秘密や葛藤を抱えながら、ある殺人事件をきっかけに極限の状況へ追い込まれていくラブサスペンス。
2年前に海難事故で夫を亡くしたシングルマザーのセヨン(ハン・ガイン)のもとに、非通知で謎の電話がかかってくる。電話の主は死んだはずの夫なのか。 事件の真相に迫るにつれ、4人が隠していた過去の罪や歪んだ愛が次々と明らかになっていく。

現在と過去が交差しながら物語が進み、4人それぞれの抱える秘密がパズルのピースのように組み合わさって、不倫、禁断の恋、過去のトラウマ、そして殺意。登場人物たちが、自分の欲望に従った結果として取り返しのつかない状況に陥っていくプロセスが、シリアスかつ官能的に描かれている。

ハン・ガインが6年のブランクを経て選んだドラマ復帰作。これまで恋愛ドラマや時代劇でのイメージが強かった女優陣が、本格的なサスペンス・スリラーに挑戦したことで、彼女たちの新たな魅力が引き出された作品となった。

放送日:7月20日(月) 時間:12:00 放送局:LaLaTV
出演:ハン・ガインク・ジェイシン・ヒョンビンチェ・ヒソ、他


『イブの罠』(2022年)

幼い頃、権力者の陰謀によって父を殺され、すべてを奪われたイ・ラエル(ソ・イェジ)。13年という長い年月をかけ、彼女は圧倒的な美貌と知性を備えた女性としてキム・ソンビンと名前を変え戻って来る。彼女の復讐のターゲットは、かつて父を死に追いやった元凶の一人であり、財界トップに君臨するLYグループの代表カン・ユンギョム(パク・ビョンウン)。ラエルは完璧に計算された罠を仕掛け、ユンギョムを誘惑して禁断の恋へと引きずり込み、韓国中を揺るがす「2兆ウォンの離婚訴訟」という泥沼へと彼を追い込んでいく。そして、ユンギョムの離婚を認めない妻ハン・ソラ(ユソン)との対決へと進んでいく。

単なる感情的な復讐ではなく、序盤から伏線が張り巡らされており、ラエルがどのように相手を破滅させていくのかという「計画性」が大きな見どころ。また、ソ・イェジが劇中で披露する華やかなファッションやタンゴのシーンやバンドネオンの音も、注目ポイント。

ドラマで描かれる「2兆ウォンの離婚訴訟」は、実は韓国の財閥界(サムスンやSKグループ)で実際に起きている「世紀の離婚裁判」を彷彿とさせる。単なる夫婦の別れではなく、「企業そのものの存続や経営権が揺らぐほどの巨額」であることを示すことで、その離婚が単なる個人的な問題ではなく、財閥の命運を左右する「国家レベルの騒動」であることを強調していることが、ラエルの復讐心の強さを象徴している。

ハン・ソラを演じたユソンのヒステリックに叫び、感情が暴走する姿は特に印象的だ。氷のように冷徹なラエルと、火のように狂い燃え盛るソラ、この二人の対比はこのドラマを引き付ける魅力かもしれない。

放送日:7月21日(土) 時間:6:00 放送局:アジアドラマチックTV
出演:ソ・イェジパク・ビョンウンユソン、他


『ダリとカムジャタン~真逆な二人~』(2021年)

オランダで働く、芸術を愛する名門出身のお嬢様キム・ダリ(パク・ギュヨン)。ある日、仕事で展覧会のVIPを迎えに行くことになるが、手違いで韓国カムジャタンチェーンの御曹司チン・ムハク(キム・ミンジェ)を案内してしまう。
二人は一度別れるが、その後ダリの父が急死し、彼女が運営する美術館が倒産寸前であるという事態が発覚。債権者として現れたのが、なんとあのムハクだった。金勘定にシビアなムハクと、生活力ゼロで芸術オタクのダリ。正反対の二人が美術館を再建するために協力し、次第に惹かれ合っていくハートウォーミングな物語。

美術館という優雅な空間と、庶民的なカムジャタンという、対照的な世界観が交差するユニークな設定が見どころ。ダリの独特なファッションセンスや、ムハクのキレのある商売気質が、コミカルに描かれている。

キム・ミンジェは、この作品のために「成金御曹司」という役柄に合わせた派手なスーツやキャラクター作りを徹底し、パク・ギュヨンは、特徴的なヘアスタイルとファッションで、芸術愛好家であるダリの個性を際立たせている。

2021 KBS演技大賞にて、キム・ミンジェは優秀演技賞、キム・ミンジェパク・ギュヨンベストカップル賞を受賞している。

放送日:7月30日(木) 時間:9:30 放送局:アジアドラマチックTV
出演:キム・ミンジェパク・ギュヨンクォン・ユルファン・ヒ、他


『梟-フクロウ-』(2022年)

朝鮮王朝時代に実際に起きた「世子の怪死」という歴史上のミステリーをモチーフに、史実の隙間に見事な想像力を組み込んだ本格サスペンス時代劇。

17世紀の朝鮮王朝時代。病を抱える弟を養うため、盲目でありながら天才的な鍼(はり)の腕を持つギョンス(リュ・ジュンヨル)は、その才能を認められ宮廷で働くことになる。

しかし、ギョンスには誰にも言えない秘密があった。実は「昼間は全く見えないが、夜になるとわずかに目が見える」という特殊な症状を抱えていたのである。ある夜、宮廷で起きた「世子の急死」という不可解な事件を、偶然にもその視力で目撃してしまう。真実を話せば命を落とすという巨大な権力闘争と陰謀の中で、唯一の目撃者であるギョンスは生き残るために常闇(とこやみ)を奔走する。

タイトルの『フクロウ(夜行性)』が示す通り、闇の描写が印象的。「夜だけ見える」という設定が巧みで、暗闇の中で繰り広げられる心理戦は圧倒的な没入感をもたらす。音や気配に頼らざるを得ない鍼医という職業柄、微細な音までを捉える演出は見事。

2022年に韓国で公開されると、その完成度の高さから口コミで大ヒットし、年間最長No.1記録を樹立した。その年の韓国国内の映画賞で計25冠という驚異的な最多受賞記録を打ち立てた作品。

コメディからシリアスまでこなす実力派ユ・ヘジンが、これまでの親しみやすいイメージを覆し、狂気に満ちた英祖〈インジョ〉王を演じ切ったこと(声の演技など)は大きな話題となった。

アン・テジン監督は、緻密な脚本と演出により、第59回百想芸術大賞や第59回大鐘賞映画祭など、デビュー作でありながら、主要な賞で新人監督賞や作品賞を総なめにする快挙を成し遂げた。

放送日:7月15日(土) 時間:18:20 放送局:ザ・シネマ
出演:リュ・ジュンヨルユ・ヘジン、チェ・ムソン、他


『イルマーレ』(2000年)

海辺に建つ一軒家「イルマーレ」に引っ越してきた建築家のソンヒョン(イ・ジョンジェ)は、家の郵便受けに1通の手紙を見つける。差出人は「この家の前の住人」と名乗る女性ウンジュ(チョン・ジヒョン)。しかし、その手紙には「1999年」という未来の日付が記されていた。

当時「1997年」に住んでいたソンヒョンは最初こそ困惑するが、やがて二人は不思議な郵便受けを通じて手紙のやり取りを始めるようになる。時空を隔てた文通を通じて、互いの孤独や心の傷を打ち明け合い、二人は次第に顔も知らない相手に惹かれ合っていく。

タイトルである「イルマーレ(イタリア語で『海』の意)」の名の通り、静かな波打ち際に佇む一軒家の風景は叙情的。2年の時を隔てた男女が「郵便受け」という一点を通じてつながるファンタジックな設定が最大の特徴。物理的には決して触れ合うことができない二人が、言葉を重ねることで心の距離を縮めていく過程は、切なくも美しい余韻を残す。

「時間という絶対的な壁」によって、一生結ばれない二人を、メールやSNSの即時性が当たり前の現代において、アナログな「手紙」を通じて相手を「待つ」という行為が、深い愛情と敬意の象徴として反映している。

この作品の「海辺の家(湖畔の家)」は、相手に自分の弱さを見せ、過去の失敗を告白し、癒やされる、二人の内面にある「空虚さ」と「美しさ」を可視化している。「自分を本当に理解してくれる唯一無二の存在」を見つけたという「魂の救済」がそのテーマにある。

本作は、2006年にはキアヌ・リーブスサンドラ・ブロックの共演で『イルマーレ』(原題:The Lake House)としてハリウッドでリメイクされた。誰の心にも響く普遍的な愛の物語として高く評価されている作品。


放送日:7月18日(土) 時間:23:30 放送局:LaLaTV
出演:チョン・ジヒョン、イ・ジョンジェ、イ・ヒョンスン、他


『ラスト、コーション』<R15指定>(米・中・台・香/2007年)

第二次世界大戦中の1942年、日本占領下の上海。愛国心に燃える大学生のワン・ジアジー(タン・ウェイ)は、抗日運動の仲間たちと共に、親日派の政府高官イー(トニー・レオン)を暗殺する計画を立てる。ジアジーは「マク夫人」という未亡人に成り済まし、イーに近づいて誘惑するという危険な役割を担う。

しかし、ターゲットであるはずのイーとの接触を重ねるうちに、ジアジーは彼の中に潜む孤独や脆さを垣間見、次第に彼に対して偽りではない情念を抱くようになっていく。任務と愛の間で、彼女の心は引き裂かれていく。

殺す側と殺される側の関係でありながら、魂の奥底で惹かれ合ってしまう男女の複雑な心理描写。何が演技で、何が本心なのかが分からなくなる緊張感が、全編を通して漂っている。

この作品は、単なる恋愛映画ではなく、「人間が信じるもの(イデオロギー)よりも、抗えない感情(愛)の方が勝ってしまう瞬間」を冷酷なまでに美しく切り取った作品。

主演のタン・ウェイは、1万人近い応募者の中からアン・リー監督によって大抜擢された。この作品での圧倒的な存在感と熱演は世界中から絶賛され、彼女の出世作となった。

2007年のヴェネツィア国際映画祭で、最高賞にあたる金獅子賞を受賞。アン・リー監督にとって『ブロークバック・マウンテン』に続く2度目の受賞という快挙を成し遂げた。

放送日:7月27日(土) 時間:1:10 放送局:WOWOWプラス
出演:タン・ウェイトニー・レオンワン・リーホン、他


『背徳の王宮』<R18指定>(2015年)

16世紀初頭、朝鮮王朝史上最も残虐な暴君として知られる第10代国王・燕山君(キム・ガンウ)は、自身の異常な色欲を満たすため、国中から1万人もの美女を王宮に集めるよう命ずる。王の側近であり、幼なじみでもある家臣のイム・スンジェ(チュ・ジフン)は、王の信頼を利用して実権を握ろうと画策し、強引に美女たちを召集する。彼女たちは生き残るために「王の女」の座を競い、過酷な教育と官能的な秘技を身につけていくことになる。そんな中、スンジェは謎めいた魅力を持つ娘ダニ(イム・ジヨン)に心惹かれ、彼女に特別な教育を施し、王の寵愛を独占させようとするが、王宮内では寵妃(チャ・ジヨン)や他の思惑が入り乱れる激しい権力争いが勃発する。

朝鮮王朝実録に基づいた「燕山君の暴政」という歴史的事実をモチーフに、過激で官能的な世界観を描いている。美術や衣装など、当時の宮廷の華やかさと、そこに漂う退廃的な雰囲気が圧倒的な映像美で表現されている。王の寵妃チャン・ノクスに送り込まれた野心に満ちた芸妓ソル・チュンメ(イ・ユヨン)とダニ(イム・ジヨン)の舞は、官能的でありながら美しく芸術的でもある。しかしその舞は、あくまでも奸臣たちが「権力を手にするための道具」に過ぎない。

映画の後半に進むにつれて、彼らが生き残るためにどれだけ冷徹に、そして計算高く立ち回るかが描かれ、まさに「奸臣たちによる、奸臣のための争い」という凄まじい政治劇が展開されていく。

暴君・燕山君を演じたキム・ガンウは、撮影中、役柄の「動物的で予測不能な狂気」を体現するために徹底した準備を行った。私生活でも利き手ではない手で歯を磨いたり、部屋に猛獣の写真を貼ったりするなど、理性を削ぎ落とすような役作りに励んだという。燕山君がどれほど理性を喪失し、何ものにも縛られない破壊的な存在に成り果てたかを視覚的に証明する最後のシーンは、頭から離れないほど深く印象に残る(本人も撮影は大変だったと明かしている)。

放送日:7月27日(月) 時間:1:10 放送局:ザ・シネマ
出演:イム・ジヨンチャ・ジヨンチュ・ジフンキム・ガンウ、他


『後悔なんてしない』(2006年)

児童養護施設で育った青年スミン(イ・ヨンフン)は、夢を叶えるために上京し、昼夜を問わず必死に働きながら生活している。ある日、彼は仕事先で御曹司のジェミン(イ・ハン=現:キム・ナムギル)と出会う。最初は互いに反発し合いあうが、ジェミンのストレートな愛情表現に触れ、スミンも次第に心を許していく。しかし、二人の関係は、身分の差や社会の偏見、そしてジェミンを取り巻く家業や婚約という現実の壁に阻まれていく。純粋な愛を求めるスミンに対し、ジェミンは愛を守ろうとあがくが、関係は激しくこじれ、やがて取り返しのつかない悲劇的な結末へと向かっていく。

今や韓国を代表する俳優であるキム・ナムギルの出世作として知られている。この映画での彼の、あどけなさを残しながらも狂気をはらんだ熱演は、当時の映画ファンの間で「彗星のような新人の登場」と評され、大きな衝撃を与えた。

公開当時は小規模な上映だったが、口コミで評判が広がり、韓国のインディペンデント映画としては異例のロングランヒットを記録した。この成功が、その後の韓国における多様な映画制作の土壌を広げる大きなきっかけとなった。従来の男女の恋愛という枠組みや性規範に縛られない生き方や愛の形を描いた、韓国クィア映画の金字塔となった作品である。

この作品が韓国で「金字塔」と言われるのは、単に「男性同士の愛を描いた」からだけではない。スミン(貧しい孤児)とジェミン(財閥の息子)の愛は、同性同士であるということ以上に、韓国社会に根深く残る身分格差や階級社会そのものに対する反抗として機能している。どれほど傷つき、地獄のような目に遭おうとも「この愛を選んだことに後悔はない」と叫ぶ彼らの、その強烈な自己肯定と悲劇性が、観る側の胸を打つ。

イ・ソンヒイル監督によるこの作品は、当時の韓国社会でまだタブー視されていた同性愛を真正面から描き出した。メロドラマとしての完成度が非常に高く、単なる社会派ドラマを超えた「愛の物語」として多くの支持を得た。

放送日:7月31日(金) 時間:23:30 放送局:LaLaTV
出演:イ・ハン(現:キム・ナムギル)、イ・ヨンフンチョ・ヒョンチョル、他


1.放送日時及び内容は編成の都合により、予告なく変更になる場合があります。
2.放送内容は2026年7月現在のものです。
3.放送終了後でも動画配信サービス(VOD/ビデオ・オン・デマンド)で視聴できる作品もあります。
配信状況は時期により変わるため、公式サービスをご確認ください。