WordPressおよびPHPを最新環境で運用している中で、PC表示時に以下のような Warning が表示されるケースを確認しました。
※ 2025年12月 更新
Warning: The magic method InvisibleReCaptcha\MchLib\Plugin\MchBasePublicPlugin::__wakeup()
must have public visibility
これは、「Invisible reCAPTCHA というプラグインが、PHPの新しい仕様に完全対応していない」という意味で、PHPのバージョンが新しくなったことで「この書き方は今は警告扱いだよ」と言われている状態です。この手の警告を出すプラグインは、ある日突然、管理画面が真っ白、投稿できない、ログイン不可になることがあります。特に reCAPTCHA系はログイン画面にも関与するので、危険度が高くなります。
当方の環境は以下の通りです。
- サーバー:ConoHa
- WordPress:最新版
- PHP:8.x
- モバイル表示では問題なく、PC表示時のみ確認
調べたところ、Invisible reCAPTCHA プラグイン(Google reCAPTCHA)が、現在使用中の WordPress バージョンでは「テストされていない」状態であることが分かりました。
そのため、PHPの仕様変更により警告が表示されている可能性が高いと判断しました。
■対応と結論
ConoHaではサーバー側のWAF(Web Application Firewall) が利用可能で、すでに有効になっていることを確認できました。
確認方法:コントロールパネル▶サイト管理▶サイトセキュリティ▶対象ドメインを選ぶ▶WAFの利用設定をONにする(ONになっていればそのままにする)
ダッシュボードに戻り、プラグイン画面を選び、
- Invisible reCAPTCHA (Google reCAPTCHA)を無効化
- 問題がないことを確認後、プラグイン(Google reCAPTCHA)を削除
という対応を取りました。
現在は 警告表示もなく、表示・ログインともに正常に動作しています。
■プラグインreCAPTCHAを削除した後も右下に表示(マーク)が残る場合
Google reCAPTCHA をアンインストールした後でも、画面右下に「reCAPTCHAで保護されています。」という表示が残ることがあります。これは reCAPTCHA の機能が動いているわけではなく、
表示用のバッジ(.grecaptcha-badge)だけが残っている状態です。テーマに関係なく共通のクラスが使われているため、追加CSSで非表示にすることで対応できます。
WordPressでは、「外観 → カスタマイズ → 追加CSS」から共通のCSSを追加できます。
以下のコードをコピーし、CSSに追加してください。
(※ ブロックテーマを使用している場合は表示位置が異なることがあります)
.grecaptcha-badge {
visibility: hidden;
}CSS追加後に、以下の動作をして確認してください。 右下の表示(マーク)が消えれば完了です。
- PC:Ctrl + F5
- モバイル:再読み込み
※ 表示のみを非表示にする方法で、セキュリティ機能には影響しません。
■補足(他サーバーを利用している場合)
ConoHa以外のサーバー(Xserver、さくらインターネット等)でも、多くの場合 WAFや不正アクセス対策機能が標準で提供されています。
同様の警告が表示された場合は、
- サーバー側のセキュリティ機能が有効か
- プラグインが最新の WordPress / PHP に対応しているか
を一度確認した上で、無理に修正せず運用を見直すのも一つの選択肢だと思います。
※ 本記事は執筆時点の環境に基づく内容です。今後プラグイン側の更新により状況が変わる可能性もあります。
■まとめ
- reCAPTCHA 系プラグインは今後減っていく傾向
- 代わりに、サーバー側の WAF や統合型の防御が主流
- 個人ブログでは、必ずしも reCAPTCHA が必須ではない
本記事は現時点での運用判断を記録したものです。





