2025年11月 韓国ドラマ BS・CS放送第1回放送番組を集めてみたよ Part1

2025年11月、気になるBS・CS放送の第1回放送ドラマ番組を集めてみたよ。
Part:11月1日(土)~9日(日)


『朝鮮心医ユ・セプン』

11月1日(土)11:00
第1話~第12話(全22話/2022年)
フジテレビTWO https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/925200095.html
番組紹介:過去に王を治療する際に起きたある事件により、鍼を打てなくなったトラウマを抱える天才鍼医ユ・セヨプ(キム・ミンギュ)。王の死をめぐって、危険から逃れるために王宮を出たセヨプは、変わり者の医師ケ・ジハン(キム・サンギョン)が営むケス医院で出会う人々との交流を通して、心の傷を癒しながら、王と父の死の謎を解いていく。姑のいじめにより心を病み、自殺を図る最初の患者となるソ・ウヌ(キム・ヒャンギ)は、後にセヨプの助手となり、徐々にセプンの心の支えとなり、事件にも協力していくプロファイラー的な一面を見せるシーンも面白い。ジハン先生をはじめとするケス医院に務める人々、セプンの忠実な使用人マンボク(アン・チャンファン)、料理上手で声が大きく、ケス医院で家事全般を担当するナム・へデク(ヨン・ボラ)、ケス医院の一員でジハンの娘 イップン(キム・スアン)、サヴァン症候群を持つ薬剤倉庫を担当する少年チャングン(ハン・チャンミン)、そして息子「プン」を呼び続ける医院の家族としての存在感を放つ認知症の高齢女性ハルマン(チョン・グクヒャン)らもドラマを盛り上げている。(シーズン2でも引き続き登場)「ユ・セプン」という名前の由来はドラマを見てのお楽しみ。


『7人の脱出』

11月1日(土)20:00
第1話・第2話(全17話/2023年)
アジアドラマチックTV https://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000011253/
番組紹介:一人の女子高生パン・ダミ(チョン・ラエル)が養父母から実母に戻された時から、彼女の不幸が始まる。様々な仕打ちにより、彼女はその消息を経ってしまう。彼女の行方をめぐって、7人の大人たちの嘘と欲望、彼女の養父母の行動が絡み合っていく。少女をめぐるスキャンダルに関与した7人は、自分たちの立場を守るために虚偽の証言をしたり、罪を擦り付け合ったりしながら、一人の命を犠牲にし、巨額の利得や権力を得ようとする。しかし、ある日、死んだはずの人物が戻ってきたことで、7人は復讐劇の標的にされる。彼らが生き延びるために仕掛ける「脱出劇」と、その中で暴かれていく罪の真相が、怒涛の展開で描かれていく。大ヒットドラマ『ペントハウス』の脚本家キム・スノク✕演出家チュ・ドンミンによる強力タッグ。主演のオム・ギジュンユン・ジョンフンシン・ウンギョンの『ペントハウス』メンバーらも再び結集。虐待、フェイクニュース、児童搾取など、現代社会の闇を背景に、極端にドラマ化。過激な描写と過剰演出が話題に。好き嫌いが分かれるが、その中毒性は高評価。社会派✕マクチャン(やりすぎ)劇の融合のこのドラマは、視聴者からは「リアルすぎて怖い」「悪人ばかりだけど目が離せない」と評され、オム・ギジュンは『ペントハウス』に続く「悪役専門俳優」として再び脚光を浴びる。シーズン2『7人の脱出:リザレクション』は、シーズン1の続編で、復讐のその後とさらなる真実が描かれている。


『華麗な日々』

11月1日(土)21:105日(火)13:45・6日(水)12:30
第1話(全50話/2025年)
KBS World https://www.kbsworld.ne.jp/program/detail?prSn=1783
番組紹介:「人間は誰にでも華麗な日々がある。今でも、過去にも、これからも」をテーマに、それぞれ異なる意味で出会う華やかな日について、世代を超えた共感を描く家族ラブコメディ。主演のチョン・イルが約3年ぶりにテレビドラマに復帰した作品で、KBSに戻るのは16年ぶり。監督は『浮気したら死ぬ』のキム・ヒョンソク


『于氏王后』

11月2日(日)8:00
第1話(全8話/2024年)
衛星劇場 https://www.eigeki.com/series/18182
番組紹介:高句麗初の女性権力者となる于氏王后(ウシワンフ)の生涯を描いた歴史アクションドラマ。漢や異民族との激戦を制し、高句麗の領土を守り抜いた第9代王コ・ナンム(チ・チャンウク)が急逝。跡継ぎがおらず、後ろ盾を失った王妃ウ・ヒ(チョン・ジョンソ)は、王族と五つの部族から命を狙われることに。生き残るためには、24時間以内に新たな王を擁立し、自らが王妃となる必要があった。ウ・ヒは王の死を隠し、第三王子コ・バルギ(イ・スヒョク)のもとへ向かうが、王位を狙う王子たちや部族の追撃が始まる。果たしてウ・ヒは、無事に目的を果たせるのか。チョン・ジョンソが時代劇初挑戦で于氏王后を演じ、『奇皇后-ふたつの愛 涙の誓い-』以来、約10年ぶりの時代劇出演になるチ・チャンウクが、カリスマ性あふれる高句麗王コ・ナンムをドラマの冒頭で演じている。


『こんなに親切な裏切り者』

11月3日(月)1:00
第1話~第3話(全10話/2024年)
WOWWOWプライム https://wod.wowow.co.jp/program/204480
番組紹介:韓国最高のプロファイラーで、ヨンジュ警察署犯罪行動分析チームのチーム長チャン・テス(ハン・ソッキュ)は、捜査中の殺人事件に娘のハビン(チェ・ウォンビン)が関わっていることを知り、彼は​父として娘を信じたい気持ちと、警察官としての職務との間での葛藤を抱えることになる。ハビンもまた、自分が犯人として疑われることに苦しみ、父親ゆずりの高い知能や直感力を駆使して、真犯人を追求する姿が描かれている作品。本作は、2021年のMBCドラマ脚本公募展で受賞したハン・アヨン脚本デビュー作で、演出は『赤い袖先』、『イノシシ狩り』のソン・ヨンファが担当している。2024年のMBC演技大賞で​大賞をハン・ソッキュ、新人賞をチェ・ウォンビンが受賞している。


『運の悪い日』

11月3日(月)22:004日(火)4:00
第1話(全10話/2023年)
Dlife https://www.dlife.jp/program/prgm_id/22640
番組紹介:タクシー運転手のオ・テク(イ・ソンミン)はある日、「豚を見ると金運アップ」という縁起夢を見たことで、「運のいい日」になるはずだった。しかし、借金の返済で追い詰められた彼が、高額運賃に釣られて乗せた乗客、クム・ヒョクス(ユ・ヨンソク)は、実は連続殺人犯のサイコパスだった。ソウルから木浦までの長距離ドライブは、「運の悪い日」の幕開けになってしまう。一方、連続殺人犯に息子を奪われた母・ファン・スンギュ(イ・ジョンウン)は、警察からも見放され、独自に真相を追い、復讐に乗り出すのだった。「タクシー密室スリラー×親子復讐劇」という両軸の魅力、密室の緊張感、心理戦、意外な展開に、イ・ソンミンイ・ジョンウンの熱演も含め、見応え十分なドラマ。第28回釜山国際映画祭公式招待作に選ばれ、大きな反響を呼んだ作品。


『イヴのすべて』

11月4日(火)1:006:00
第1話(全20話/2000年)
フジテレビTWO https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/925200169.html
番組紹介:韓国のテレビ局MBSを舞台に、看板キャスターの座をめぐって熾烈な争いを繰り広げる二人の女性アナウンサーと、彼女たちを取り巻く人間模様を描くロマンス・ドラマ。チャン・ドンゴンチェリムキム・ソヨンハン・ジェソクといった、当時の韓国トップスターたちが集結して、彼らの瑞々しくも情熱的な演技が見どころ。明るく善良なソンミ(チェリム)と、野心のために手段を選ばないヨンミ(キム・ソヨン)という、対照的な二人の女性アナウンサーの人生と、激しいライバル関係が、視聴者の強い関心を集めた。2000年に放送されたこのドラマは、第一次韓流ブームを牽引した作品の一つとして語り継がれている。ユン・ヒョンチョルを演じたチャン・ドンゴンは、この作品で人気を不動のものとし、多くの視聴者の心を掴み、「理想の男性像」として語られている。MBC演技大賞で最優秀男優賞をチャン・ドンゴンが受賞。


『セレブの誕生』

11月4日(火)2:00
第1話(全20話/2010年)
KBS World https://www.kbsworld.ne.jp/program/detail?prSn=329
番組紹介:主人公のチェ・ソクボン(チ・ヒョヌ)は、自分が韓国を代表する巨大財閥「オソン・グループ」の御曹司であると信じているが、その父親の正体を知らずに、貧民街の屋根裏部屋で育つ。彼はいつか本当の父に恥じない自分になるため、財閥のマナーを独学で学び、一流ホテルのベルマンとして働いている。そんなソクボンが、ある日、金にシビアで冷酷な財閥令嬢、イ・シンミ(イ・ボヨン)と出会う。彼は父を探し出すという夢と、難病を治療するためのお金が必要という現実の中で、シンミと衝突し、協力し合いながら、本物のセレブになるための奮闘を繰り広げていく。韓国で同時間帯視聴率1位を8話連続獲得するなど高い人気で、当初16話の予定だったものが、ファンからの熱い要望により全20話に延長された大ヒットドラマ。2010年のKBS演技大賞において、ナムグン・ミンが優秀演技賞(ミニシリーズ部門)、イ・シヨンが助演女優賞を受賞。


『空から降る一億の星』

11月5日(水)13:40
第1話・第2話(全16話/2018年)
テレ朝チャンネル1 https://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/drama/1124/
番組紹介:2002年に日本で放送された北川悦吏子脚本の同名ドラマを原作としたリメイク作品。危険な魅力を持ち、本心が読めないミステリアスな男性、キム・ムヨン(ソ・イングク)。彼はビール会社のアートディレクター助手として働いているが、その裏には複雑で闇を抱えた過去があった。一方、広告会社のデザイナーであるユ・ジンガン(チョン・ソミン)は、兄のユ・ジングク(パク・ソンウン)と共に暮らしていた。ジングクはムヨンが関わっている事件を追う刑事であり、ムヨンの危険性を感じて彼を遠ざけようとする。しかし、ジンガンはムヨンに惹かれていき、やがて二人は運命的な出会いを果たす。そして、彼らの出会いが、過去の未解決事件と衝撃的な秘密を呼び覚まし、二人の切ない運命が明らかになっていくラブサスペンスドラマ。ソ・イングクが兵役によるブランクを経てのドラマ復帰作として注目された。


『なにもしたくない~立ち止まって、恋をして~』

11月6日(木)14:0010日(月)21:00
第1話(全12話/2022年)
アジアドラマチックTV https://www.homedrama-ch.com/series/18567
番組紹介:仕事でトラブルに見舞われ、続けて大切な人まで失ったイ・ヨルム(キム・ソリョン)は、人生に絶望し、会社を辞めて持ち物を減らし、ただ「なにもしたくない」という思いで、見知らぬ田舎町「アンゴク」へと向かう。彼女は、人見知りで口下手ながら、図書館の司書として働く心優しい青年、アン・デボム(イム・シワン)と出会う。都会の喧騒から離れた静かな場所で、ヨルムはデボムや町の人々と交流し、互いに惹かれ合う中で、自分自身と向き合い、人生を立て直していく姿を描く、ヒーリング・ロマンスドラマ。キム・ソリョンは、都会の生活に疲れたヨルムという役柄を表現するため、ほぼノーメイクで演じている。『コーヒープリンス1号店』のイ・ユンジョン監督の演出で、独特の映像美と繊細な感情描写が光るドラマ。


『ヒョリの民宿1』

11月7日(金)10:00
第1話(全14話/2017年)
LaLaTV https://www.discoveryjapan.jp/lalatv/hyorinominsyuku/
番組紹介:韓国の伝説的な人気歌手であるイ・ヒョリと、夫でミュージシャンのイ・サンスンが、彼らが実際に住む済州島(チェジュ島)の自宅を民宿として開放し、一般の応募者である宿泊客を迎えるという形式のヒーリング・リアリティ番組。特別な出来事は少なく、済州島の美しい風景の中で、ゆっくりと流れる時間と、人と人との触れ合いを通じて、安らぎを与えてくれる番組。民宿のアルバイトとして採用され、宿泊客の世話や家事手伝いでIUが参加している。番組がきっかけで訪問者が増えたことで、最終的に、夫妻が私生活のストレスから解放されるよう、番組を制作したJTBC側が、「番組が意図せずプライバシー侵害の原因を提供してしまった」という判断から、その家を買い取るという形を取ることになってしまったというエピソードもある。


『相続者たち』

11月8日(土)11:00
第1話(全20話/2013年)
フジテレビTWO https://otn.fujitv.co.jp/b_hp/925200112.html
番組紹介:富裕層の子女たちが通う超高級私立学校「帝国高校」を舞台に、彼らの友情、恋愛、そして成長を描いた青春ロマンスドラマ。イ・ミンホパク・シネキム・ウビン、カン・ハヌルキム・ジウォンをはじめ、現在の韓国トップスターたちの若き日の瑞々しい演技が見どころ。当時はまだ若手だった俳優たちが、本作を機に大ブレイクした。ドラマの世界観を盛り上げるOSTもイ・ホンギ(FTISLAND)の「I’m Saying…」、パク・シネが歌う「Story」などは有名。脚本は、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』、『太陽の末裔 Love Under The Sun』、『シークレット・ガーデン』のキム・ウンスク。2013 SBS演技大賞、2014 百想芸術大賞など、数多くの賞を受賞している。


『プレーヤー2~彼らの戦争~』

11月8日(土)20:00
第1話・第2話(全12話/2024年)
KNTV https://kntv.jp/program/kn251103/
番組紹介:『プレーヤー ~華麗なる天才詐欺師~』の続編となる痛快アクション詐欺ドラマ。脳明晰な天才詐欺師、ハッカー、ファイター、ドライバーの「クン(プロ集団)」が悪人から不正に集めた財産を奪い、悪を痛快に裁いていくチームプレイで、前作で悪を懲らしめることに成功した彼らだったが、ある企業を狙った際に大切な仲間を失ってしまう。天才詐欺師のカン・ハリ(ソン・スンホン)は、亡くなった仲間の妹であるチャ・ジェイ(チャン・ギュリ)をチームに迎え、復讐を誓う。


『捜査班長 1958』

11月9日(日)20:0015日(土)11:50
第1話・第2話(全10話/2024年)
KNTV https://kntv.jp/program/kn251104/
番組紹介:1970年代から1980年代にかけて韓国で大人気を博した国民的ドラマ『捜査班長』の前日譚として制作された。時代は、混沌としていた1958年のソウル。 主人公は、まだ「班長」となる前の若き刑事、パク・ヨンハン(イ・ジェフン)。彼は権力と不正が横行する時代の鍾南(チョンナム)警察署に赴任する。ヨンハンは、汚職にまみれた刑事たちの中で、牛泥棒の逮捕に命を懸けるほど、信念と人間味を貫く型破りな刑事。彼は、同じ志を持つ個性豊かな同僚たちとチームを結成し、堕落した権力に立ち向かい、弱い人々のための真の刑事に生まれ変わるべく成長していく姿を描く、ヒューマン・クライムドラマ。韓国国民が愛したレジェンドドラマ『捜査班長』の主人公パク・ヨンハンの若き時代を描くという設定が最大の話題になった。オリジナル版でパク・ヨンハン班長を演じたチェ・ブラムが、本作にも特別出演を果たし、新旧のヨンハン班長の共演が実現ししている。演出は映画『コンフィデンシャル / 共助』を手掛けたキム・ソンフン

◉ここからはオススメ韓国映画

『聖なる復讐者』<R15指定>(2022年)

11月1日(土)11:50
KNTV https://kntv.jp/program/kn251009/
番組紹介:クリスマスの朝、貯水槽で双子の弟・ウォル(パク・ジニョン 一人二役)が無残な姿で発見される。ウォルは知的障害を持ちながらも、優しく笑顔を絶やさない青年。警察が事故死として処理する中、荒っぽい性格の双子の兄・イル(パク・ジニョン)は弟が自殺するはずがないと確信し、独自の調査を開始する。ウォルのアルバイト先の監視カメラには、殺害された夜に不良グループに絡まれる姿が残されていた。イルは弟を殺した犯人を突き止め、復讐を果たすため、不良グループのメンバーを追って自ら少年院に潜入する。周り中が敵だらけの少年院で、イルは壮絶な闘いに身を投じ、そこでは、いじめや暴力、教官による虐待が横行し、想像を絶する残酷な真実がイルを待ち受けていた。パク・ジニョンは、この作品で第59回百想芸術大賞 映画部門で新人賞を受賞、アイドルグループGOT7のメンバーとしての活動と並行して、俳優としても大きな功績を残した。


『超能力者』(2010年)

11月1日(土)14:20
KNTV https://kntv.jp/program/kn250805/
番組紹介:幼い頃から、目を見た人の心を意のままに操るという恐るべき超能力を持った男・チョイン(カン・ドンウォン)。その力ゆえに孤独な人生を送り、能力を使い少額の金を盗みながらひっそりと生きていた。ある日、チョインは小さな質屋「ユートピア」に金を盗みに入る。そこで超能力を使い従業員の動きを封じたが、ただ一人の青年・ギュナム(コ・ス)にだけ、その能力が全く通じないことに気づき、慌てる。超能力が通じない唯一の人間が現れたことに驚いたチョインは、その攻撃をかわそうとする中で誤って店主を殺害してしままう。世話になった店主の仇を討とうと決意したごく普通の青年ギュナムは、チョインを執拗に追い始める。一方、チョインも自分の秘密を知ったギュナムの存在を危険視し、命を狙うようになる。運命に導かれるように対決へと向かうことになった、特殊な能力を持つ男と、唯一能力が効かない「超能力が通じない男」の悲しき宿命の物語。本作は、2013年に日本で『MONSTERS(モンスターズ)』というタイトルでリメイクされた。監督は、『未成年裁判』(Netflix配信)で、百想芸術大賞 放送部門 脚本賞を受賞したキム・ミンソク。この作品は、彼の劇場長編デビュー作になる。


『オオカミ狩り』<R15+>(2022年)


11月3日(月)1:5519日(水)1:05
ザ・シネマ https://www.thecinema.jp/program/06963
番組紹介:2017年にフィリピンから韓国人犯罪者が集団送還された実際のニュースから着想を得て制作されたこの作品は、、韓国映画史上最も強烈な残酷描写とバイオレンスで話題になった作品。
フィリピンで逮捕された凶悪犯たちを乗せた貨物船「フロンティア・タイタン号」が、釜山港に向けて出航。護送官として乗り込んだベテラン刑事たち(パク・ホサンソン・ドンイルら)は、厳重な警備体制で任務にあたっていた。船には、第一級殺人犯として国際手配されているパク・ジョンドゥ(ソ・イングク)や、特殊暴行17犯のナイフ使いイ・ドイル(チャン・ドンユン)など、極悪非道な犯罪者たちが収容されていた。しかし、その夜、密かに脱走を企てていたジョンドゥの一味により暴動が勃発。船内は瞬く間に血の海と化し、囚人たちと警察の壮絶なバトルロイヤルが繰り広げられ、さらに、船の底で眠っていた「怪人」が目を覚ました時、状況は一変。人間同士の戦いは、想像を絶する怪物との三つ巴の死闘へと発展していく。この映画の最大の特徴は、その容赦ない暴力描写と出血量。人体破壊や血しぶきが飛び交うシーンは、壮絶で、作品の最後まで謎の存在、人間兵器アルファ/怪人(チェ・グィファ)や、全身タトゥーで狂気に満ちた犯罪者ジョンドゥを演じるソ・イングクの熱演と誰が生き残るか全く予想がつかない展開も、見どころの一つ。監督のキム・ホンソンは、これを始めに三部作として構想していることを明かしている。(ドイルが島に戻るラストシーンは、次の段階へ進めるための布石にみえる)韓国映画の新たな挑戦を感じさせるこの作品は、刺激的な映画がお好きな方にオススメ、観る人を選ぶ作品ではあるが、韓国映画の表現の幅広さや、俳優たちの熱演を知る上では、非常に興味深い一本といえるので、もしご覧になる場合は、心してご覧ください。


『ハルビン』(2024年)

11月7日(金)21:0018日(火)19:00
WOWOWシネマ https://www.wowow.co.jp/detail/205379
番組紹介:1909年10月に中国のハルビンで起きた歴史的な事件を題材にしたサスペンス・アクション映画。1908年、大韓義軍の参謀中将であるアン・ジュングン(安重根)(ヒョンビン)は、日本軍との戦闘で勝利を収めたが、彼は万国公法に従って戦争捕虜である日本人将校を解放したことで、同志の一部から疑念を抱かれ、亀裂が生じてしまう。さらに、その後に日本軍の奇襲を受け、多くの同志を失い絶望に陥る。絶望の中、アン・ジュングンは、朝鮮独立の象徴的な弾圧者である日本の枢密院議長・伊藤博文(リリー・フランキー)がロシアとの会談のためにハルビンへ向かうという情報を掴む。アン・ジュングンは、祖国の独立のために、亡くなった同志たちのために、伊藤博文を抹殺することが自分の使命だと確信する。彼は同志であるウ・ドクスン(パク・ジョンミン)やキム・サンヒョン(チョ・ウジン)らと共に、伊藤博文を追ってハルビンへと向かう。その道中、彼らの行く手を阻もうとする日本軍との激しい攻防が繰り広がる。監督は『KCIA 南山の部長たち』『インサイダーズ/内部者たち』など、骨太なサスペンスを得意とするウ・ミンホ。伊藤博文役でリリー・フランキーが、また青木崇高も出演しており、日韓の歴史的事件を題材とした作品において、豪華な日本人俳優の共演も注目のひとつ。


『ウンギョ 青い密』<R15+指定>(2012年)

11月9日(土)0:3523日(日)2:35
アジアドラマチックTV https://www.asiadramatictv.com/lineup/SO0000011278/
番組紹介:偉大な詩人として名声を確立した70代の老詩人イ・ジョギョ(パク・ヘイル)。彼は静かに暮らしていたが、ある日、屋敷の庭で昼寝をしていた女子高生ウンギョ(キム・ゴウン)と出会う。ジョギョは天真爛漫で無垢なウンギョを気に入り、彼女を住み込みの世話係として雇うことになる。やがて、ジョギョはウンギョの持つ初々しい若さと、不思議な色気に強く魅了されていき、その感情を抑えられなくなってしまう。そんな師であるジョギョの様子を見ていたのは、作家として成功したジョギョの若い弟子ソ・ジウ(キム・ムヨル)だった。ジウは、師が自分ではなくウンギョに心を奪われていること、そしてウンギョの若さそのものに嫉妬を覚えるのだった。純粋な少女を巡り、老詩人の老いらくの恋と創造への渇望、そして若い弟子の欲望と嫉妬が複雑に絡み合い、三者の関係は悲劇的な結末へと向かう。映画公開当時、新人女優だったキム・ゴウンの衝撃的なデビュー作で、一糸まとわぬ姿も厭わない体当たりの熱演で、国内外の映画賞を受賞し、一躍注目を集めた作品。また、当時30代の俳優であったパク・ヘイルが、特殊メイクを施して70代の老詩人を演じているが、彼の老いと欲望に苦しむ姿と、妄想の中で若返った姿とのギャップが、物語の切なさや詩的な世界観を強調している。単なるエロティックな物語というだけでなく、人間が持つ根源的な嫉妬や欲望を深く描いた作品。


※放送日時及び内容は編成の都合により、予告なく変更になる場合があります。